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人間が生きていく上で、もっとも基本となるのは衣食住である。一国の文化を理解するのにその国の伝統と生活様式、思考方式を知ることができるから、最近では海外旅行の目的も自然風致、古跡遺物、生活風習などの見るもの中心の観光から、ショッピングあるいは飲食文化体験に転換されているのが実情である。
韓国と日本は「近くて遠い国」だとよくいわれる。しかし、それも今や昔話になった。1998年10月の第1次日本大衆文化の全面開放(※1)以後、2003年6月まで公式的には4次にわたって日本大衆文化の全面的な開放が進められたが、現実的にはかなり前から日本の大衆文化は韓国国民の間に深く浸透している。吉本ばなな、村上春樹などの小説は韓国にも多くの読者がいるし、アニメーション、ファッション、ゲーム、飲食にいたるまで韓国国民の日常生活の一部になっている。
最近では、全世界的な関心である「well-being life style」にふさわしい有機農産物と低カロリー食品などの健康食を好む趨勢にある。そのため野菜や魚などカロリーの低い食材を使った日本料理が人気である。その間楽しんだイタリア飲食(料理)あるいは濃いソースで味付けるフランス飲食より、野菜がたくさん入ったタイやインド式などのアジアンフードブーム(Asian Food Boom)が一緒に盛んになっている。さらに肉類食品の摂取が健康上良くないという報告が続くため、健康食として広く知られている鮮魚類、蔬菜類などを主とする日本飲食を求める韓国人が増えている。
※1 日本大衆文化開放は1998年10月、当時の金大中大統領が日本訪問時に開放方針を闡明して以後、1998年10月20日の第1次(漫画市場全面開放)、1999年9月10日の第2次 (映画市場一部開放)、2000年6月27日の第3次(映画市場全面開放)等3回にわたって段階的に進行した。その後、2001年7月12日、日本の歴史教科書歪曲是正拒否に対する対応措置として開放日程が一時中断されたが、2003年6月7日、韓日頂上共同宣言で日本大衆文化開放拡大が成し遂げられる。

日本で「和食」と呼ばれる日本料理は、韓国では「日食」と呼ぶのが標準であるが、一般的には日食または日式と混用されている。刺身(韓国語;フェ;膾)、寿司(チョバブ;醋飯)、シャブシャブ、とんかつ、うどん、おでん等は、韓国でも日常的にありふれた日本の代表的な飲食だといえよう。国内どこでもたやすく接することのできるこのような料理は、最近までは韓国料理師の腕によって多くの韓国人が楽しんでいた。
一般的に高価と認識されている正統日食料理屋、日食堂では刺身と寿司が主なメニューである。お客の接待や誕生日パーティーなど特別な日に行く高級なレストランである。言い換えれば、以前に韓国人が日食堂と呼ぶところは刺身屋と寿司屋がほとんどであった。本場と違うメニューがあるとしたらタラ汁物(デグタン)、魚卵汁物(アルタン)など魚の汁物があることである。お昼など簡単に食べる時は良いものだが、一般の韓国食堂よりは少し高い。
正統日食料理屋のひとつ、「東新」
比較的、中高価であるシャブシャブは日本とは料理方法と食べる方法が若干違っている。韓国では、日本のように材料を一つずつ入れて煮たものを食べるよりは、だいたい材料を全部入れて煮る。それと食べ残った汁にはご飯を入れて炊き、ボクンバブ(炒めご飯)にして食べるのが普通である。シャブシャブの店はたくさんあるが、店の特徴のあるソースを使って食べられるところは一部の日本式高級シャブシャブ店だけである。
韓国化された日本飲食「うどん」
おそらく韓国化された日本飲食のなかで代表的なのは、「うどん」と「おでん」ではないかと思う。繁華街の夜の街に現れるポザンマチャ(屋台)には韓国の代表的な食べ物であるトックボキと一緒に必ずうどん、おでんが出るくらい大衆に愛されている食べ物である。
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