|
|
|
|
|
|
 |
 |
 |
 |
 |

 |
| 「今、一番おもしろいスポットは?」と問われたソウルっ子が、東大門や弘大前とともに名を挙げるのが「COEX」。 |
|
|
昨年のASEM会議の会場や国際展示場、水族館も併せた複合型ショッピング・モールである。
このソウル最大規模の地下街は、さながら地下都市の様相だ。
新宿や池袋など東京の地下街が駅ビルから拡大したのに対して、こちらはむしろ地下街そのものの成長であるようにも見える。
その背景には、東大門や江南といった、伝統地下街の存在も見え隠れする。
ただし、「COEX」には露店も閉店中のシャッターも片隅のゴミの山もない、一部の隙なき装飾空間。テナントの並び。
百貨店はフロアにまず百貨ありき、反対に、アックジョンなどの高級ブテイ ックは広々と豪奢な店内に数えるほどのプレタポルテだが、このモールはちょうどその中間をゆくとでも言おうか。
従来は韓国にしろ日本にしろ、巨大資本の発達により一括経営の百貨店が先行しており、テナント式のショッピング・センターは、他のアジア諸国に比べてむしろ後発の存在だった。
しかし多様化の波のなか、東大門の雑居的市場ビルといった流れもあいまって、ここ五年のショッピング業界には大きな変化が現れたように思う。
|
ただし、衣料の東大門や電化製品のテクノ・マートのような専門化ではない、インテリアよりも商品重視、売りの勝負の前者に比べて、このCOEXはむしろ細分化、一軒一軒が意匠をこらしたテナントをほこる。
一見、ロスが多いように見えるものの、だからこそかもしだされるものもある。バブル後の安定成長期らしく、押しあいへしあい買え買えではなく、素通りをも許す余裕。
客層も百貨店のような中年の主婦対象というより、むしろ目的なく遊びに来たカジュアル新世代。
さらには、人工池を配したフードコートや、滝の流れをイメージした七色タイルの柱もまばゆいウオ ーターフォール・ウオ ークなど。ショッピング・モールというより、むしろ
ひとつの“快適環境”と化していた。こうなると、もはや買い物という行為ではなく、“ウイ ンドウ・ショッピング文化”とすら呼べるのかもしれない。
観葉植物のあいまには、飽食の少女たちが歩きつかれて歓談にふけっていた。
|
 |
|
|