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キム・ユンジン&チョン・ユンス監督インタビュー
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Q: 演技指導に積極的だと聞いたのですが、今回の『イエスタディ』でも演出に携わったということがありますか?
キム:
 映画の製作においては演出に私のほうから積極的に参加するということはないです。監督とは映画についてたくさん話してきました。準備期間が非常に長かったので配役やストーリーについて話してきました。キャスティングは私が一番先に決まったのですが、台本が変わるたびに監督さんと話し合いがありました。監督はオープンな方ですので俳優の意見を積極的に取り入れてくれましたので、私も楽しんで話し合いに参加できました。

監督:
 私が少しキム・ユンジンさんのことをお話しましょう。最初、私が彼女に会った時には、彼女はすでに映画のシナリオを読んで来ていました。撮影の後に綺麗な姿で私に会いに来てくれたのですが、私は今までにシナリオをそこまで読んできてくれたという人は初めてでしたし、シナリオについて私はこう思うという意見や、ここがちょっと疑問に思っているんだけど、というようなことまでかなり細かく書いてきていました。かえって私のほうが、監督にインタビューされるような気になったものです(笑)。それが彼女の第一印象でした。ですから、彼女をすぐにキャスティングすることに決めました。そして、撮影前からいろいろと話をしてきてクランクインしてからも、常に緊張した姿で撮影に臨んでいました。緊張するということは必ずしもいいことばかりではないけれど、常に準備万端というか、真剣さが伝わってきて監督としてはありがたく思っています。撮影(シュート)に入ってからも常に私にこれでいいのかと確認してくれました。

Q: キム・ユンジンさんの役はかなり難しい役だったと思いますが、演技をするにあたって苦労した点はどんなところですか?
キム・ユンジン
キム:
 この映画の中ではいろいろな面を持っているキャラクターを演じなくてはならなかったので、かなりプレッシャーでした。演技をしながらどこまで計算して演技をすればいいのか、状況がいろいろと変わってくるわけですが、どこまで観客にストーリーの状況を伝えていけばいいのか、と常に疑問を感じていましたので、監督さんに常に確認をしていたのです。最後のほうに、自分はクローン人間だったというどんでん返しがあって、シナリオを読んで私もかなり衝撃を受けたのですが、最後のどんでん返しがヒロインの役割、つまり私の役割だというのがとても魅力的でした。ひょんな事から事件に巻き込まれて犯人を追いかけていくうちに自分のアイデンティティというか、自分の姿が見えてくるというストーリーが魅力的でした。最後自分がクローン人間だということがわかり、捜査員と一緒に疑問を解決していこうというヒロインの気持ちを演じる、またそこから感じられる寂しさ、むなしさが私に伝わってきました。

Q: 監督とぶつかるということはなかったのですか?
監督:
 大枠的には、最初から私の意見に納得して撮影に参加した訳ですから問題はありませんでした。自分の役割だけ演じていればうまく映画ができる訳ではないということをよく知っている俳優さんですから、特に衝突するということはありませんでした。しかし、細かい部分でも話し合いがあったのですが、お互いに意見の違いがあったりしました。例えば感情表現において私はユンジンさんにはもっとドライな感情表現を要求したのですが、記憶を強制的に抹消されたクローン人間だったというのが最後には明らかになるので、最初から感情を抑制する(ドライに表現する)ようにして欲しかったのです。が、キム・ユンジンさんは、それよりはドラマが流れる上で観客も一緒に感情移入ができるように、ちょっと感情を表現できるようにした方がいいのではないかという意見でした。結果としてはユンジンさんの主張のバージョンと、監督としてのバージョンと、それを折衝したバージョンの3つを撮って編集したのですが、結局3つの選択肢の中でどれが使われたか私は覚えていないのですがそういうケースもありました。
 もう1つはキム・ユンジンさんの場合は気になることとか気にいらないことがあった場合は、やんわりと遠まわしではなく、比較的ストレートに表現するので、最初はとまどいましたが、そういう性格なので逆に問題解決は早かったように思います。

Q: 逆に役作りや撮影でやり易かったというのは何かありますか?
キム:
この作品の前の2作品はかなりトレーニングが必要だったのですが、今回の作品では走るシーン以外には特にアクションシーンがないので、アクションの訓練はしなくていいということでしたので喜びましたが、その代わりに心理学の研究者としての役なので、心理学の関連書籍とか犯罪学とか遺伝学とか、監督さんが渡してくれた関係資料とかをじっくり読んだり、インターネットでいろいろと調べたりして、映画の中で私が研究者として観客に情報を与えることができるような、準備作業がありました。

Q: 現場はどんな雰囲気でしたか?身の危険とか怖いと感じることがありましたか?
銃さばきがお上手でしたが、練習は積んだのですか?
キム:
 銃さばきについてなのですが、今回のために特に練習はしていません。以前に射撃の練習をした経験がありましたので、それで十分だったし、今回の役柄としては体を使うというよりは頭を使うという役柄でしたし、鍛えられた役柄ではないので、逆にうまいというのがわかるといけないと思って敢えて練習をしませんでした。最後の場面で船に爆発寸前にぶらさがるところなのですが、実際それを撮影する時には、ロープで体を巻きつけて宙ぶらりんの状態になっていたんですね。最初監督とCGでロープを全部消す予定だったのですが、真下が深い海ですごい寒い冬の日だったんですね。皆苦労したと思いますが、それが1番危険な撮影だったと思いますヨ。

監督:
 その撮影の時にキム・ユンジンさんは怖がらずに大胆にやってくれたんですけれど、キム・ソンユ(男優)さんは、怖い、やりたくないと言っていたんです(笑)。でも、ユンジンさんが平気な顔で撮影にとりかかったので、キム・ソンユさんが「あなた本当に怖くないの?」と聞いていたエピソードもあります。このように、現場の雰囲気はわけあいあいと楽しくやることができました。キム・ユンジンさんがそういう緊張した反面、キム・ソンユさんと名脇の女性刑事の方はキャラクター的に明るくて面白い方ですので、2人が現場をいつもやわらかくしていました。
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